まわるまわるメリーゴーランド。
こんな風にまわりながら過ぎる時間も
ゆっくりと感じる動く鼓動も一度しか味わえなくて、
その時、その時、一瞬のモノ。

目を閉じればミエルものがあって、眼を閉じればキコエルものがある。


その時だからこそ、この時だからこそ。


赤いドレスが風に舞って
赤いドレスが時間に舞って


時間が流れて私がゆれる。


止める力も、止めようとする力も、全て働かなくなって、
ただ風にまかせて、時間にまかせて、
揺れて流れて溢れ出して。

光りが溢れて、全てが溢れて、私はこうしてマワリ続ける。

止まったり、歩いたり、走ったり。
色々なことがあって、色々なことが起きて。

止まらない風を受けて
止まらない時間を受ける


歩き続ける難しさ
歩き続けられる楽しさ
辛さ

まわって、まわって。
でもたった独りでまわっているワケではなくて、
いつも周りには誰かが何かがいてくれて。


手を頑張って伸ばせば掴めるモノがきっとある。


私は風と時間を受けてまわり続ける。
夢に向かって、自分に向かって。

そしてまたきっと見つけられる夢を探して。

走っても歩いてもたまに立ち止まっても
まわり続ける

きっと何かがそこにあるから。

私はまわる、メリーゴーランドに乗るように。
真っ赤なドレスを風になびかせ、真っ赤なドレスを時間になびかせ。

 

Novel topへ戻る。